2024年埼 玉

海 La Me〜高田博厚彫刻群〜
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海 La Mer


昭和37年(1962年)、制作。

昭和62年(1986年)、設置。

ある日、陽暮れに近い時刻に海岸にたたずんでいたら、にわかに天地一切が薔薇色のもやに包まれてしまった。空も海も地面ももう区別がつかない。そうして一面のばら色の中に、空にも海にも地にも、ちらちらと金色に輝くものがある。もやの動きなのだろう。物音も水の中のように遠のいてしまった。風景そのものが恍惚状態にとけてしまっている。僕は茫然としていた。「自分」しかないのだ。しかもそれが何か広大無辺なものに包まれていて、実に懐かしいのだ。

――作者――

左側面
   
背 面

   


大分市の赤レンガ館前に「ラ・メール (海)」の像がある.

女のトルソ


昭和40年(1965年)、高田博厚制作。

首も手もないトルソの美しさは近代の発見と言えよう。昔は「美に対する観念」というより、むしろ藝術品を求める注文主が「完全姿態」を要求した。しかし、発掘された古代作品が、首や腕がない時、より本質の「美」を示していることへの感覚的知恵を近代人に与えた。

――作者――

右側面


パラスのトルソ


昭和39年(1964年)、高田博厚制作。

パラスはギリシア神話のアテネ女神の別名で、ホメロスの物語ではいつも「パラス・アテネ」と呼ばれている。

――作者――

左側面


ガンジーの像へ。

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